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熊本地震と災害対策ロボット

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日本の災害対応ロボットの開発の歴史は長い。しかし、2011年3月の東日本大震災で、日本の災害対応ロボットは稼働しなかった。消防や、自衛隊などが、災害現場で運用するロボットが無いためだ。研究開発と実用化の間には大きな壁がある。(日刊工業新聞より引用)

 

内閣府の革新的研究開発推進プログラム「ImPACT」で災害対応ロボの開発を行っている 

革新的研究開発推進プログラム(ImPACT) - 科学技術政策 - 内閣府

 

研究開発も大切だが、もしも災害時に機能していないのであれば意味がない。

 

2015年4月25日に8,000人以上が死亡した大地震が発生したネパールでは、NASAとDHS(米国国土安全保障省)が共同開発していた『FINDER』という名の最新の機材が初めて投入され、実際に効力を発揮した。

『FINDER』は人の心臓の鼓動を検知する。レーダーは前後左右をカバーしており、生存者を検知すると、その方角を端末に表示する。

最新の宇宙技術が応用された『FINDER』は、瓦礫の下に埋まってしまった生存者のわずかな心臓の鼓動をキャッチできるのだ。その性能は実際に実証された。今回救出された4人は、瓦礫の山の3メートル以上も下に生き埋めになっていたのだ。『FINDER』は実際の災害現場で、優れた性能を発揮したと言える。

1台約100万円というこの機械の導入も必要だろう。

ロボットを生かして、地震などの災害に強い社会を作ることが急務である。